F-LINE株式会社(東京都中央区、代表取締役社長:坂本 次郎、以下「F-LINE」)と株式会社T2(東京都千代田区、代表取締役CEO:森本 成城、以下「T2」)は、2025年2月から、T2が開発した自動運転トラックを用いた幹線輸送*1の実証実験を、関東・関西間の高速道路一部区間で実施します。本実証は、将来に向けレベル4自動運転*2トラックを活用する上で最も効果的な輸送オペレーションの構築を検討することを目的としており、レベル2自動運転*3トラックを使用します。
1.目的と背景
味の素株式会社、ハウス食品グループ本社株式会社、カゴメ株式会社、株式会社日清製粉ウェルナ、日清オイリオグループ株式会社を株主とするF-LINEは、大切な商品をお客様に確実にお届けするために培った、加工食品物流ならではの「機能」「付加価値」「ノウハウ」を生活周辺産業全体に拡げ、未来に向けて新しい物流の実現を目指しています。そこにT2が開発を行っている自動運転トラックのスキームを活用し、両社で加工食品業界における日本の食の安定供給を目指した新たな輸送形態の協創を目的として、本実証の開始に至りました。
本実証を通してF-LINEとT2は、レベル4自動運転トラックを活用した幹線輸送の実現を目指し、物流業界が抱えるドライバー不足、物流の「2024年問題」および環境負荷低減などの社会課題解決に貢献します。
2.実証概要
- 時期:2025年2月から
- 場所:関東~関西間の高速道路上の一部にて実施
<往路>:F-LINE川崎物流センター→F-LINE西宮物流センター間
<復路>:F-LINE八尾物流センター→F-LINE三郷物流センター間
- 役割:F-LINE 拠点、ルート、実証貨物の提供
T2T2 T2 全体マネジメント、実験用車両の提供
- 積載:F-LINE株主製品を予定
- 検証内容 (すべての実証はドライバーが乗車し、レベル2相当で実施)
- 貨物を積載した幹線輸送における自動運転の走行ルート及び走行リードタイム検証
- 想定したオペレーションパターンの有効性検証
*1幹線輸送:工場で生産された商品を全国の配送拠点に主要な輸送ネットワークを通じて効率的に運ぶこと。
*2レベル4自動運転:特定の走行環境条件を満たす限定された領域において、自動運行装置が運転操作の全部を代替する状態。
*3レベル2自動運転:ドライバーの監視のもとに行われる、特定条件下での高機能自動運転。
(参照:https://www.mlit.go.jp/common/001226541.pdf)
*4 2024年問題:2024年4月からトラックドライバーの時間外労働の960時間上限規制と改正改善基準告示が適用された。労働時間が短くなることで輸送能力が不足し、「モノが運べなくなる」可能性が懸念されている問題。
写真左 F-LINE西宮でのT2トラック
写真右 T2代表取締役CEO 森本成城(左側)、F-LINE 代表取締役社長 坂本次郎(右側)
【代表コメント】
F-LINE株式会社 代表取締役社長 坂本次郎
ドライバー不足が顕在化する中、我々の日々の生活を支える加工食品をお客様に安定して届け続けるために、自動運転トラックは有力な手段の一つになると考えております。今回T2様と実証実験を開始し、持続的な加工食品物流の新たな基盤づくりを目指していきたいと考えております。
株式会社T2 代表取締役CEO 森本成城
F-LINE様には「日本の物流を共に支える」という大義に共感いただき、共同実証を進められることを大変嬉しく思うとともに、T2も日本の食の安定供給に協力できることを誇りに思います。本実証を有意義なものとし、社会課題解決に貢献するため、2025年7月のレベル2自動運転トラックでの幹線輸送サービス、そして2027年のレベル4自動運転トラックでの幹線輸送サービスのスタートに向けて尽力してまいります。
【T2社概要】
■株式会社 T2
本社所在地 : 東京都千代田区内幸町二丁目 2 番 3 号 日比谷国際ビル 1階
代表者 : 代表取締役 CEO 森本成城
設立日 : 2022 年 8 月 30 日
事業内容 :
自動運転システムの開発、レベル 4 自動運転トラックによる幹線輸送サービス事業、幹線輸送に付随した関連サービス事業、その他関連サービス事業
企業サイト URL : https://t2.auto/