当社は2015年のF-LINEプロジェクト発足以降、「持続可能な食品物流の構築」を目指し、F-LINEプロジェクト参加メーカー6社と協働で、長距離幹線輸送の再構築、北海道エリア、九州エリアでの共同配送、F-LINE株式会社の設立等様々な取り組みを実施してきましたが、2024年問題を前に第2期F-LINEプロジェクト※活動を昨年春より開始しました。
今回の取り組みでは、「前工程(中長距離輸送)」・「中心工程(配送、配送拠点)」、「後工程(製・配・販物流整流化)」、をそれぞれ担当する3チームと「全行程横断」で標準化・効率化を推進する1チームの計4チーム編成で課題の解決へ向けた協議を実施しています。
既に「前工程」の担当チームでは2022年5月より、味の素社、ハウス食品社による関東~関西間のブロックトレイン往復運行を開始しCo2排出量68%削減を見込んでいます。
また、幹線輸送複線化によるBCP対応強化策として海上トレーラーによる共同輸送も検討しており、2022年12月には関東エリアから九州エリアへの輸送について、味の素社、日清オイリオグループ社で共同輸送の本格稼働に向けトライアルを開始。2023年1月には中部エリアから北海道エリアへの輸送について、日本海ルートでカゴメ社、日清製粉ウェルナ社の共同輸送も開始。同太平洋ルートにおいてもハウス食品社、日清製粉ウェルナ社の共同輸送を検討しています。
今後はプロジェクト参加メーカー以外の荷主との連携も視野に準備を進めていきます。
また、「中心工程」担当チームは2022年7月より中国エリアにおいて味の素社、ハウス食品社の共同配送を開始。10月には東北エリアで味の素社、ハウス食品社、日清製粉ウェルナ社の共同保管・共同配送も開始しておりCo2の排出量もそれぞれ5%、12%削減見込みです。「後工程」担当チームについても2024年の改善基準告示の改正を前にドライバーの待機時間、附帯作業の改善へ向けた対応指針や作業効率化の為の物流DX施策について、「全行程横断」で標準化を推進するチームは各種フォーマットの標準化についてそれぞれ協議を重ねています。
F-LINE株式会社は当プロジェクトの活動を通じて、間近に迫った2024年問題を克服すべく、今後もF-LINEプロジェクト参加各社との連携を強化してまいります。
※F-LINEプロジェクト
食品物流の諸課題に対して食品メーカー協働で検討するプラットフォーム(2015年発足)。
参加メーカー:味の素株式会社、カゴメ株式会社、日清オイリオグループ株式会社、株式会社日清製粉ウェルナ、ハウス食品グループ本社株式会社、株式会社Mizkan