ネットワーク物流

F-LINE出資メーカー(※1)を始めとする荷主の皆様の食品・飲料商品をお預かりし、温度帯だけではなく商品ごとの物流特性を考慮し、全国で、最適な物流ネットワークを構築しています。また、環境負荷低減も含めた効率的な物流を行っています。
さらには「競争は商品で、物流は共同で」という基本理念の基に、食品メーカー6社(※2)の協議体である「F-LINEプロジェクト」(※3)において、持続可能な加工食品物流プラットフォームの構築に向けた諸課題の解決に向けた取り組みを行っています。

  1. (※1)味の素株式会社、ハウス食品グループ本社株式会社、カゴメ株式会社、株式会社日清製粉ウェルナ、日清オイリオグループ株式会社
  2. (※2)味の素株式会社、ハウス食品グループ本社株式会社、カゴメ株式会社、株式会社日清製粉ウェルナ、日清オイリオグループ株式会社、株式会社Mizkan
  3. (※3)「競争は商品で、物流は共同で」という理念のもと、食品メーカー6社による持続可能な物流体制の構築をめざす協議体

共同配送による配送の効率化と
環境負荷低減の実働

同一カテゴリーの商品を納品先様ごとに積み合わせて、まとめて配送することにより配送の効率化と環境負荷低減を実現しています。その結果、納品先様の荷受け作業の効率化も可能になります。

共同配送による配送の効率化と環境負荷低減の実働共同配送による配送の効率化と環境負荷低減の実働

加工食品物流の労働環境改善に
向けた足元課題の解決

加工食品の物流では、日々の業務の中でドライバーや倉庫作業者に負担がかかる、足元の課題が山積しています。物流に携わる方々の労働環境改善のためには、その解決が不可欠となっています。これらの諸課題について、当社はその実態を明らかにし、「F-LINEプロジェクト」などを通じて、荷主の皆様へ実情を共有し、荷主の皆様からの協力も得ながら、その解決に向けた取り組みを行っています。

加工食品物流で発生している
足元課題の一例

小ロット納品 手作業多く手間がかかる。
各種附帯作業
(パレット積替等)
配送するだけでは終われない。
パレットで持ってきたのに
違うパレットに積替え?
フォークリフト作業 フォークリフト免許がないと配送もできない。
事故の責任はだれにあるのか?
多頻度検品作業 納品するまでに何回検品するのか。
賞味期限(日付管理) 管理が煩雑。前回納品分より賞味期限日が1日でも古い商品は返品。
賞味期限毎にパレット仕分けして検品?
長い待機時間 時間指定通りに到着しても待たされる?
次の納品先に間に合わない。
多様な製品サイズ 積みにくい。積載効率が悪い。
パレット オーバーハング 構内で引っ掛かって危険。破損は自己責任?

“標準化”  の取り組みによる
物流業界の協業体制の構築

  • 事例①納品伝票の電子化に関する検討

    複写式伝票(紙)を電子伝票とすることにより、以下のような効果を実現できるのではないか?と考えています。

    • <共通効果>

      • 納品書・受領書の保管スペースの削減
      • 受領書照会の依頼を受け、受領書を検索する作業の軽減
    • <発地効果>

      • 伝票の印刷にかかる作業軽減
      • 出力した伝票の仕分け作業の軽減
      • 受領書と納品伝票の枚数の照合(回収チェック)
    • <着地効果>

      • 受領印押印漏れ、受け取り忘れなどのリスクを解消
      • 一括押印作業による押印業務の軽減
  • 事例②外装サイズ標準化

    農林水産省、国土交通省、経済産業省も参画している「外装サイズ標準化協議会」の構成員の1社として、ガイドラインを作成し、加工食品分野における外装サイズの標準化を進める活動に取り組んでいます。パレット積載効率の向上や共同配送の推進等を促し、メーカー、卸、小売店までの流通業務の省力化と、車両積載率の向上や倉庫スペースの有効活用などで環境負荷の低減をめざしています。当ガイドライン自体には強制力はありませんが、物流事業者として、外装標準化による効率化の効果をしっかり検証して、発信していくことで、ガイドラインの拡大を進めてまいります。

  • 事例③外装表示の標準化

    外箱右上に物流情報を集約化し、記載する事や、物流コードは黒地に白抜きで表示することなどのルールについて、「F-LINEプロジェクト」各メーカーにおいて対応を進められています。当社は、物流事業者として、この取り組みの効果(視認性が高まり、商品の仕分けや検品時の作業効率向上が図れていること、商品を間違えてしまった不正解率が改善するとともに、商品選択の時間も短縮していること)を検証し、発信していくことで、取り組みの拡大に繋げていきます。